うちの奥さんはスイーツ作りが得意だが、我が輩プテラノドン(わからない人はこちら)はまだあまり得意ではない。
クッキーが関の山である(翼を閉じて背中を丸める……)。
しかし我が輩は、奥さんの手作りシフォンケーキを合法的にせしめる「シフォンケーキくれくれ作戦」の裏ルートを常に考えているのだ。パタパタ。
寝静まったキッチンで仕掛ける「くれくれ作戦」
ターゲットは、日曜の半日以上を費やしている奥さんの「副菜づくり」。
全4品のうち、毎週固定の3品分だけ我が輩が先回りして野菜を切っておけば、ご褒美としてシフォンケーキにありつけるはずなのだ。ククク。
そして日曜の朝、ついにチャンスが到来した。
いつものようにパチリと目が覚めたが、起きるにはまだ早い。
「もう少し寝ようかな」と思ったその時、我が輩の脳内に電流が走った。
「もしかして、奥さんが起きてくる前に野菜を切り終えておけば、おねだりの権利が確定するのでは……?」
そう確信した我が輩は、静かにベッドを抜け出し、台所で野菜を切り始めた。
まだ奥さんは起きてこない。順調な滑り出しだ。
「ククク、まだ時間に余裕があるぞ。ついでに我が輩の担当であるお弁当のおかずも今作ってしまえ!」
そうしてキッチンを完全攻略したころ、ようやく奥さんが起きてきた。
寝ぼけ眼の奥さんは、並んだ野菜とおかずを見て「えー、もう起きてたの!?」と驚いている。
我が輩はフンフンと口笛を吹きながら、あたかも当然のように答えた。
「ん?何が?(すっとぼけ)」
心の中では、これで午後のシフォンケーキはもらった!と激しくほくそ笑んでいた。
想定外のカウンターと、完璧な日曜日
――しかし、おねだりの決戦時間は、想定外の形で訪れる。
我が輩が「さあ、シフォンケーキを……」と翼をパタパタさせ始めたその時、奥さんが言ったのだ。 「朝のうちに用事が終わっちゃったから、お昼からお出かけしようか!」
……なにーーーっ!!! それは読んでいなかった。我が輩のシフォンケーキは!?
確かに、先回りして副菜を終わらせたおかげで「午後の時間」が生まれた。
しかし、生まれた時間はシフォンケーキではなく、お出かけに化けてしまったのだ。 この、嬉しいけれど何か腑に落ちない計算違い……。
しかし、それも束の間。
「まあ、お天気もいいし、お出かけも捨てがたいからこれでいいのだ!!」
我が輩はシフォンケーキのことはすっかり忘れ、翼をパタパタさせてご機嫌でお出かけしてしまったのだった。よかよか!
ちなみに、この想定外のハッピーな休日に我が輩の足元を支えてくれた、軽快にパタパタ歩けるお勧めの大お気に入りスニーカーがこれである。晴れた日のウォーキングが100点満点に楽しくなる名作なのだ。
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「相手のために先回りして家事をやってあげる」
これ自体はとても素晴らしい気配りですが、実は一番のメリットは、家事が早く終わることで「夫婦二人の自由な時間が生まれること」です。
今回の我が輩のように、下心(シフォンケーキ)が別の形(楽しいお出かけ)にすり替わってしまう大誤算もありますが、それも含めて「結果オーライ!」と笑えるのが、先回り家事のいいところ。
みなさんも、次の週末はパートナーが起きてくる前に、こっそりステルス家事を仕込んでみてはいかがでしょうか?
朝の限られた時間、奥さんが起きてくる前に爆速で野菜を切り終えるには、道具の段取りが命。我が輩がステルス作戦の右腕として愛用している、硬い皮もマッハで剥ける最強のピーラーをここに配備しておくぞ。
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狙っていたご褒美とはちょっと違う、でも最高の「 sunny day(晴れた日の休日)」が手に入るかもしれませんよ!パタパタ。
(……ククク、とはいえ我が輩はシフォンケーキの野望を諦めたわけではない。次なる週末、奥さんが愛用しているプロ級のシフォン型と精密なはかりがキッチンで火を吹くその日まで、我が輩の『くれくれ作戦』は静かに続くのである。乞うご期待!ギャース!)
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